Chemical ケミカル

化学表面処理剤
ラスノンウエル

ステンレス鋼の付加価値を高め美しく仕上げます

ステンレス表面を清浄化するとともに、ステンレス本来の特性を引き出すための不動態化処理(耐食性を保つための不動態被膜の形成)を行うことを目的とし、酸洗剤「ラスノンウエル」シリーズを開発・製造しております。
「ラスノンウエル」を使用して酸洗することにより、美しい表面仕上げでステンレス加工品の付加価値を高め、耐食性の向上を図ります。

施工例

刷毛塗り
吹付け(プロフェイサー)
浸 漬
ステンレス鋼
種類 品名 ステンレス鋼種 適正温度 反応時間 使用方法 内容量 安全データシート
1kg 10kg 20kg
酸洗剤 刷毛塗り M-500 オーステナイト系 20~30℃ 2~16時間 耐酸用の
刷毛で塗布
ダウンロードページへ
M-500R 10~20℃ 2~16時間 ダウンロードページへ
M-500Q 20~30℃ 10~20分間 ダウンロードページへ
M-500HC オーステナイト系 10℃以下 2~16時間 ダウンロードページへ
リーン二相系 20~30℃ 6~16時間
C-500 フェライト系 20~30℃ 1~2時間 ダウンロードページへ
JL-500 汎用二相系 20~30℃ 6~16時間
吹付け M-500F オーステナイト系 20~30℃ 2~16時間 専用吹付機
「プロフェイサー」
で噴霧
ダウンロードページへ
M-500FR 10~20℃ 2~16時間 ダウンロードページへ
M-500FC 10℃以下 2~16時間 ダウンロードページへ
リーン二相系 20~30℃ 6~16時間
JL-500F 汎用二相系 20~30℃ 6~16時間
JL-500FR 10~20℃ 6~16時間
浸漬 P-500 オーステナイト系 10~30℃ 30分~2時間 原液を2~3倍に希釈 ダウンロードページへ
C-100 フェライト系 10~30℃ 30秒~5分間 原液を4~5倍に希釈
不動態化処理剤 刷毛 M-500L オーステナイト系
フェイライト系
二相系
20~30℃ 1時間以上 耐酸用の刷毛で塗布
吹付 M-500LF 専用吹付機
「プロフェイサー」で噴霧
浸漬 M-100L 原液
非鉄金属用
種類 品名 用途 適正温度 反応時間 使用方法 内容量
1kg 10kg 20kg
酸洗剤 刷毛塗り A-500 アルミ用 20~30℃ 3~5分 耐酸用の刷毛で塗布
Ti-500 チタン用 20~30℃ 20~30分
吹付 AL-500F アルミ用 20~30℃ 10~20分 専用吹付機
【プロフェイサー】で噴霧
浸漬 AL-100 アルミ用 20~30℃ 30秒 原液を3~5倍希釈
Ti-100 チタン用 20~30℃ 30秒

※薬品の選定、酸洗用具、法規制など、ご不明な点は弊社までご相談ください。

注意事項

取扱上の注意

  • ご使用の際には保護具(メガネ・防毒マスク・送気マスク・合羽・長靴・手袋等)を必ず着用してください。
  • 労働安全衛生法「特定化学物質作業主任者」の講習修了者が必要です。
  • 安全データシート(SDS)をご提供いたします。
  • 保管・輸送に関しては、安全データシート(SDS)をご参照ください。

作業上の注意

  • 異材(鉄など)が溶接してある場合は、必要に応じてガムテープ・ビニールシート等で養生してください。
  • 油分・スパッタ防止剤・ゴミ等の除去を事前に行ってください。スパッタ防止剤は、水溶性のものをお勧めします。
  • 刷毛塗りの場合は、刷毛目をそろえて均一に厚みをもたせるように塗布してください。
    薬品が乾くと反応が止まりますので、乾きやすい状況の場合は、ブルーシート等で養生してください。
    ムラを無くすためには、反応時間内の重ね塗りが有効です。
  • 水洗前に黒いシミを発見した場合は、黒くなっている部分に再度同じ薬品を塗布すると数分でシミが消えます。シミが消えたことを確認してから水洗してください。
  • 浸漬の場合は、長く浸けすぎると黒く変色したり、素材をいためますのでご注意ください。
  • 水洗は高圧水洗をお勧めします。高圧水洗後は、全体に水道水をかけて仕上げてください。薄い酸が残っているとシミやサビ発生の原因となります。
  • 水洗不足により、黄色いシミが発生した場合は、メタルクリーナーで除去が可能です。

廃水処理

【中和処理】
消石灰1に対して水9の重量比で調整した消石灰スラリー溶液を、廃水に少量ずつ加えて中和をしてください。
沈殿物は都道府県知事の許可を受けた廃棄物処理業者に中和汚泥として処分委託し、上澄み液を河川や海域などに放流する場合は水質汚濁防止法に基づいた各地域の排水基準に従い処理してください。下水道に放流する場合は、下水道法の排水基準に従い処理してください。
※全量処分する場合は内容物や容器を都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に委託処理してください。

応急措置

【吸入した場合】
空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させてください。
【皮膚に付着した場合】
多量の水と石けんで洗い流してください。
汚染された衣類をすべて脱いでください。
【目に入った場合】
水で15分以上注意深く洗い流してください。
次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外し、その後も洗浄を続けてください。
【飲み込んだ場合】
口をすすぎ、無理に吐かせないでください。
※いずれの場合もすみやかに医師の診断を受けてください。
【衣類に付着した場合】
汚染された衣類を再使用する場合には洗濯してください。
汚染された作業着は作業場から出さないでください。
※皮膚刺激または発しんが生じた場合・ばく露またはばく露の懸念がある場合は、医師の診断、手当てを受けてください。